【GA4のカスタム設定】20%刻みでスクロール率を計測する
「ページの表示回数だけではなく、どれくらい読まれたかを知りたい」
「ページの冒頭だけみて、すぐ離脱されていないだろうか?」
「縦に長いページだけど、半分まで見ているのは何%だろう?」
- Tomoko
Webサイトを訪れたユーザーが、ページのどこまで見て離脱したかというデータは、コンテンツの価値を上げていく上で欠かせません。
Googleアナリティクス4(以下、GA4)ではスクロール率を計測することが可能です。
そこで本ページでは、カスタムイベント機能を使って20%刻みでスクロール率を計測する方法を紹介します。
数値を変えれば、任意のスクロール率を計測できます。
Contents
スクロール率の計測とは?
GA4ではユーザーのスクロール行動を計測でき、例えばそのページが特定の割合までスクロールされた回数を計測できます。
例えば、次の画像はあるページのスクロール率をGA4のレポートで表示しものです。
0%表示回数が15,575回に対し、20%までスクロールされたのが4,921回、40%までスクロールされた回数が2,734回といった具合です。
GA4でスクロール率を計測する方法:GTMの設定
GA4でスクロール率を計測するには、カスタムイベントの作成が必要です。
ここではGTMを用いて設定する方法を紹介します。
【手順1】GTM画面上でトリガーを設定する
GTMのトリガーを設定します。
ここでは、【すべてのページ】で【縦方向】に【20%刻み】のスクロール率を計測するものとします。
トリガー名:GA4【event】custom_scroll (任意の文字列でOK)
トリガーのタイプ:スクロール距離 (選択式)
縦方向スクロール距離 (選択式)
割合:0,20,40,60,80,100 (任意の数字を半角カンマで区切る)
トリガーの発生場所:すべてのページ (選択式)
【手順2】GTM画面上でトリガーを設定する
GTMのタグを設定します。
タグ名:GA4【event】custom_scroll (任意の文字列でOK)
イベント名:custom_scroll (任意の文字列でOK)
イベントパラメーター:percent_custom_scroll(任意の文字列でOK)
└パラメーターの値:{{Scroll Depth Threshold}} (選択式)
トリガー:GA4【event】custom_scroll (前項で設定したトリガーを選択)
GTMで作成トリガーとタグを作成後、画面右上の「プレビュー」を選択して、該当ウェブページをスクロールした後、【手順4】でイベントがGAに送信されているかを確認します。
【手順3】DebugViewで計測を確認する
GA4のDebugViewで「custom_scroll」イベントが発生していることを確認します。
また、そのひとつを選択してパラメーター「percent_custom_scroll」で数値が送信されていることも確認します。
問題なければ、GTM画面より「公開」すればイベント取得自体は完了します。
GA4でスクロール率を計測する方法:GA側の設定
GTMで設定すればイベント自体は計測されますが、
現状のままでは、レポートのディメンションに今回設定したpercent_custom_scrollという項目は出てきません。
そこで、GAのディメンションに項目を追加する設定を行います。
GA設定画面の「カスタム定義」より、カスタムディメンションを作成します。
ディメンション名:percent_custom_scroll
イベントパラメーター:percent_custom_scroll
GA4のレポートでスクロール率を確認する方法
GAの探索レポートでカスタムスクロールイベントを設定する方法を紹介します。
【手順1】探索レポートの変数を設定しておく
ディメンション:イベント名、ページタイトル、percent_scrolled
指標:イベント数
【手順2】行と値を設定する
手法:自由形式
行:ページタイトル、percent_scrolled
値:イベント数
上記キャプチャー画像のレポートではcustom_scrollだけを表示させるため、イベント名でフィルタを設定しました。
フィルタ:イベント名 次と完全一致:custom_scroll
さいごに
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
実は、GA4でスクロールを計測するには、2つの計測方法があります。
・scrollイベントによる計測
(scroolは90%スクロールされると発生するイベント)
・カスタムイベントによるスクロール計測
このページでは、カスタムイベントによるスクロール計測を解説しました。
カスタムイベントによるスクロール計測は、任意のスクロール率を計測できる点や、%表示をページ単位で評価できるという点で便利ですよね。
特定のページで起きた問題の発見、各ページの閲覧状況の評価などにご活用ください。
エスファクトリーのGA4関連サービスの紹介
エスファクトリーでは、
・GA4の設計
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をワンストップで提供しています。
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以上、イミトモでした。
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