ウェブサイトのコンバージョンとは?【2024年版】基礎知識、種類、最新動向まで

- イミトモ
「コンバージョン」は、ウェブサイト管理者にとって重要な指標です。コンバージョンの基礎知識から最新動向まで解説します。
Contents
ウェブサイトにおけるコンバージョンとは
コンバージョンという言葉は、もともと英語のConversion(転換)という意味です。
ウェブサイトに訪れたユーザーが成果に「転換」することをコンバージョンと呼びます。
コンバージョンは何に設定すればいい?
コンバージョンとは、ウェブサイトにおいて最終的に達成したい目標です。
例をみてみましょう。
サイトの種類 | コンバージョンの例 |
---|---|
物販サイト | 商品購入完了、資料請求フォーム送信完了 |
飲食店・美容室・宿泊施設などのサイト | 予約完了 |
自動車メーカー | 試乗予約完了 |
企業サイト | お問合せ完了、ホワイトペーパーダウンロード完了など |
採用サイト | 応募完了、インターン申込み完了 |
ウェブサイトの種類によって様々なコンバージョンがあるとおわかりいただけたでしょうか。
次にコンバージョンの計測について紹介します。
コンバージョンは「ウェブ上の成果」ですが、正確には「ウェブ上の成果として計測できるもの」です。
では実際にコンバージョンを計測するときは、どのように計測しているかを紹介します。
コンバージョンはどうやって計測するの?
ユーザーがコンバージョンしたかどうかを計測するには、いくつかの方法があります。例をみてみましょう。
代表的なコンバージョンの計測方法
- 特定ページの到達(フォーム送信完了ページなど):目標とするページの閲覧を計測
- 電話クリック(クリックイベント):電話番号のクリックを計測
- フォーム送信:フォームの送信完了を計測
- 購入完了:商品やサービスの購入完了を計測
- ダウンロード:資料やホワイトペーパーのダウンロードを計測
このようにウェブサイトの成果をコンバージョンとして設定、計測することで、ウェブサイトがビジネスの成果を出すように継続的改善を行うことができます。
コンバージョン最大化のために
それではここからは、ビジネスのテーマである「コンバージョン最大化」について見ていきましょう。
コンバージョン数を追うだけでは、最大化できない
ウェブサイトにおける成果を最大化することは、コンバージョン数の最大化と同義です。
しかしながら、コンバージョン数とにらめっこしても、コンバージョン数を最大化するための施策はなかなか思いつきませんね。
そこでコンバージョンの前工程となるマイクロコンバージョンを計測して、コンバージョンに至るプロセスを改善します。
マイクロコンバージョンとは
マイクロコンバージョンとは、最終的なコンバージョン(マクロコンバージョン)に至る前の小さな目標達成のことです。
マイクロコンバージョンを適切に設定し、分析することで、ユーザーの行動をより詳細に理解できます。
どこでユーザーが離脱してしまうのか、ボトルネックはどこなのかを見極めユーザーがスムーズにコンバージョンための施策を打つことができます。
それでは代表的なマイクロコンバージョンを紹介します。
サイトのタイプ | マイクロコンバージョンの例 |
---|---|
物販サイト | 商品詳細ページの閲覧、精読 カート追加、決済ページ閲覧 |
非物販サイト 採用サイト |
フォーム閲覧 重要ページの閲覧や精読 動画の閲覧 |
コンバージョンやマイクロコンバージョンの計測トリガー
Googleが提供する無料のウェブサイト解析ツール「Googleアナリティクス」で適切に設定することで、自動で計測・記録することが可能です。
ページの閲覧だけでなく、その他のユーザーの動きをトリガーとして、計測することも可能です。
コンバージョン計測やマイクロコンバージョン計測に便利なトリガーを紹介します。
トリガー | 計測内容と例 |
---|---|
ページの閲覧 | URLごとに閲覧数、ユーザー数などを計測できます。 活用例:フォーム送信完了を計測する場合はフォーム送信完了ページの閲覧数を計測します。その他、重要ページの閲覧数を計測します。 |
スクロール | スクロール距離を計測できます。 活用例:精読率を確認するときに便利です。 |
ファイルダウンロード数 | ファイルがダウンロードされた回数を計測できます 活用例:資料やホワイトペーパーダウンロード数の計測が可能です。 |
クリック数 | 特定の要素(ボダンなど)をクリックした回数を計測できます。 活用例:CTAボタンのクリック数を計測したり、電話ボタンのクリック数を計測したりします。 |
動画再生数 | YouTube動画の再生数を計測できます。 活用例:マイクロコンバージョンとして動画再生数を計測することがあります。 |
要素の表示 | 特定の要素(<div>、<p>、ボタンなど)が表示された回数を計測できます。 |
サイト内検索数 | サイト内検索が行われた回数を計測できます。 |
Googleアナリティクス上でコンバージョンを「キーイベント」として設定することで、各種分析が容易になります。
※Googleアナリティクスの「コンバージョン」は「キーイベント」に名称を変更しました。(公式ヘルプ・英語)
コンバージョンを計測した後、どのように役立てるのか
日別や月別のコンバージョン件数がわかれば、コンバージョンの傾向(増えているのか減っているのか)を把握したり、どんなタイミングでコンバージョンが増えるかを把握できます。
また、特定の時期のコンバージョン動向を調べることで、マーケティング施策の効果測定も可能になります。
さらに、セグメント別のコンバージョン動向をみることで、ユーザーの行動分析も可能です。例えば、どんな流入元からのコンバージョンが多いのか特定したり、またどんなデバイスからのコンバージョンが多い(もしくは少ない)のかを把握できます。それにより、ボトルネックを特定、改善することでコンバージョン最大化に貢献します。
コンバージョン最大化の経路は戦略次第
弊社でサイトリニューアルを行った2つの歯科医院を例にコンバージョンを改善した事例を紹介します。
アクセス数とコンバージョン率の両方に改善の余地があった場合
ひとり院長の専門歯科で、アクセス数もCV率も改善の余地があり、両方を伸ばした事例です。
アクセス数が頭打ち状態で、コンバージョン率を改善した場合
町の歯医者さんで、アクセス数は頭打ち状態だったのですが、CV率(訪問数に対するコンバージョンした割合)を伸ばすことで、コンバージョン数を最大化した事例です。
このように、アクセス数、CVR、またはその両方を改善することで、コンバージョンを増やせます。
検索マーケットの状況や競合の状況、自社サイトの状況など総合的に判断して、コンバージョンを増やしていきましょう。
(参考)コンバージョンの種類
コンバージョンはマーケティング活動の成果を計測する時に使われる言葉なので、サイト管理者が使う場合と広告運用者が使う場合では、意味合いが違う場合があります。
- ウェブサイトの成果を計測する場合は、サイトのコンバージョン
- 広告の成果を計測する場合は、広告のコンバージョン
です。混乱しがちなので、ご注意ください。
種類 | 説明 |
---|---|
サイト / 広告 |
|
広告 |
|
2024年版の最新コンバージョン動向
2024年には、以下のようなコンバージョン関連の動向が注目されています。
- AI技術を活用したコンバージョン予測と最適化
- オムニチャネル環境におけるクロスデバイスコンバージョンの測定
- プライバシー保護規制に対応したコンバージョン測定手法の確立
- 動画コンテンツやインタラクティブコンテンツを活用したコンバージョン改善
ウェブサイト管理者は、これらの動向を踏まえつつ、自社のウェブサイトに適したコンバージョン設定と分析を行うことが求められるでしょう。
エスファクトリーのサービスのご紹介
エスファクトリーでは、サイト改善に関わるサービスを提供しています。
- コンバージョンの設定やサイト設計・企画
- 分析ツール(Googleアナリティクスなど)の設定(設計~実装~検証)
- サイトの分析レポート作成
- コンバージョン改善のための運営サポート / コンサルティング
を提供しています。豊富な実績と最新のノウハウを活かし、お客様のウェブサイトのコンバージョン率向上を支援します。
ウェブサイトのパフォーマンス向上にお悩みの方は、ぜひこの機会にお気軽にご相談ください。
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