【SEO初心者にも使える】Google品質評価ガイドラインの要点とチェックリスト~ガイドラインの活用して検索流入を強化しよう~

Google品質評価ガイドラインの要点とチェックリスト~ガイドラインの活用して検索流入を強化しよう~

こんにちは、エスファクトリーでウェブディレクタ-・コンサルタントをしている井水朋子です。

私はこれまで17年間の中で300サイト以上のSEOに関わってきました。
その中でも品質評価ガイドラインは検索エンジン流入を強化したい人にとって教科書のような存在です。

このページでは品質評価ガイドラインの要点を紹介します。

品質評価ガイドラインとは?効果的なSEOの基本

品質評価ガイドラインとは、品質評価ガイドラインとは、Googleがウェブページの品質を評価する指針をまとめた文書です。

▼品質評価ガイドライン(英語PDF:全170ページ)
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
※本ページ最終更新時点では、2024年3月5日版が最新です。

品質評価ガイドラインには、検索結果の順位付けに影響を与える可能性のある要素が詳細に記されていますが、原文は英語で170ページと、これを読み解くのは大仕事です。

そこで本書では、このガイドラインの要点を分かりやすく解説。
Googleが重視する10の要素を簡潔にまとめ、SEO初心者がスグに使えるチェックリストも付属しています。

本ページを活用していただけますと、膨大なガイドラインの本質を短時間で理解し、効果的にSEOを改善するヒントが見つかります。

TOMO
Tomoko
それでは早速、Googleが考える「質の高いウェブページ」とはどういうサイトなのか、一緒に見ていきましょう。

10の重要な評価要素(SEO初心者向け)

品質評価ガイドラインによると、Googleは以下の10の要素を重視してウェブサイトを評価しています。

  • コンテンツの目的と品質
  • E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)
  • ウェブサイトの評判と信頼性
  • ユーザー体験(UX)とページデザイン
  • YMYLジャンル(金融、医療、法律、ニュース等)での高度な正確性
  • サイト構造とリンク
  • コンテンツの多様性と深さ
  • 技術的SEO要素
  • ローカルSEOとビジネス情報
  • アクセシビリティとインクルージョン

このように箇条書きで書いても、抽象的で現場で使いづらいですよね。
そこで、わかりやすく現場で使いやすいようにチェックリストにまとめましたのでご活用ください。

1. コンテンツの目的と品質

Googleは、ウェブページの目的が明確で、ユーザーにとって価値のある高品質なコンテンツであるかを重視しています。
ページの目的とコンテンツの品質が、検索結果の評価に大きく影響します。

  • ページの目的がユーザーにとって明確で価値があるか?(明確な目的)
  • 詳細な情報が提供されているか。事実に基づく正確な内容か(高品質なコンテンツ)
  • 他のサイトにない独自の視点や分析が含まれているか?(オリジナリティ)
  • 検索意図に応じた情報が網羅されているか?(ユーザーのニーズ充足)
  • 必要に応じて定期的に更新されているか?(情報の鮮度)

2. E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)

Googleは、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness)を重要な評価要素としています。
これは、コンテンツ作成者の経験、専門知識、権威性、そして情報の信頼性を指します。
Googleは、これらの要素がページの品質を判断する上で重要な基準だと考えています。

  • 実際の経験に基づく情報や洞察が含まれているか?(経験)
  • 関連する資格や経験が明示されているか?(専門性)
  • 業界で認められた実績や受賞歴があるか?(権威性)
  • 情報源が明記され、事実確認が可能か?(信頼性)
  • 著者の経歴や専門分野が明確に記載されているか?(著者情報)

3. ウェブサイトの評判と信頼性

Googleは、ウェブサイト全体の信頼性と評判を重視しています。
ユーザーや業界からの評価が高いサイトを、Googleは検索結果で高く評価する傾向があります。

  • 業界サイトやニュースでの肯定的な言及があるか?(オンライン評判)
  • 高評価のレビューが多く存在するか?(ユーザーレビュー)
  • 会社概要、住所、連絡先が明確に記載されているか?(透明性)
  • HTTPSが導入され、SSL証明書が有効か?(セキュリティ)
  • 適切なプライバシーポリシーが提供されているか?(プライバシーポリシー)

4. ユーザー体験(UX)とページデザイン

Googleは、ユーザーにとって使いやすく、快適な体験を提供するウェブサイトを高く評価します。
モバイル対応、ページ速度、ナビゲーションの容易さ、広告の適切な配置などが、Googleの評価基準に含まれています。

  • Google Search Consoleでモバイルフレンドリーと判定されているか?(モバイル対応)
  • ページの読み込み速度は十分に速いか?(ページ速度)
  • サイト内の移動が容易で直感的か?(ナビゲーション)
  • 情報が整理され、読みやすく構成されているか?(レイアウト)
  • サイト内広告がコンテンツの邪魔をしていないか?(広告バランス)

5. YMYL対応

Googleは、YMYL(Your Money or Your Life)トピックに関するページに特に高い基準を設けています。
YMYLとは、ユーザーの将来の幸福、健康、金融的安定性、または安全に重大な影響を与える可能性のある内容を指します。
具体的には金融やお金関連の情報、医療や健康関連の情報、法律や行政関連の情報、ニュース等のトピックを扱うウェブサイトがこれにあたります。
該当するウェブサイトを運用している場合は、特にこれらの項目が重要になります。

  • 専門家による事実確認がなされているか?(高度な正確性)
  • 該当分野の資格保有者による監修があるか?(専門家の監修)
  • 定期的に更新された最新の情報が提供されているか?(最新情報)
  • 信頼できる情報源からの引用があるか?(引用と参考文献)
  • 潜在的リスクや副作用が明確に説明されているか?(リスクの説明)

6. サイト構造とリンク

Googleは、適切なサイト構造とリンクを持つウェブサイトを高く評価します。
これは、ユーザーとGoogleの両方がサイトを理解しやすくするためです。
明確な階層構造、適切な内部リンク、質の高い外部リンクなどが、Googleの評価対象となります。

  • サイトマップが論理的で理解しやすいか?(明確な階層構造)
  • 関連性の高いページへの適切な内部リンクがあるか?(内部リンク)
  • 信頼性の高いサイトへの適切な外部リンクがあるか?(外部リンク)
  • リンク切れがなく、すべてのリンクに関連性があるか?(リンク品質)
  • 正しく構成されたXMLサイトマップがあるか?(XMLサイトマップ)

7. コンテンツの多様性と深さ

Googleは、豊富で深みのあるコンテンツを高く評価します。
多様な形式(テキスト、画像、動画など)のコンテンツや、トピックに関する詳細な情報を提供するページを、Googleは良質なコンテンツとして扱う傾向があります。

  • テキスト、画像、動画など多様な形式のコンテンツがあるか?(コンテンツの種類)
  • トピックについて詳細な解説が提供されているか?(情報の深さ)
  • 独自のデータや調査結果が含まれているか?(独自の洞察)
  • 適切に管理されたコメント欄や掲示板があるか?(ユーザー生成コンテンツ)
  • 新しいコンテンツが定期的に追加されているか?(定期的な更新)

8. 技術的SEO

Googleは、技術的なSEO要素も重視しています。
具体的には、適切なメタデータ、最適化された画像、明確なURL構造、適切なインデックス付けなどが含まれます。

  • ページタイトルが適切に設定されているか?(メタデータ最適化)
  • alt属性が適切に設定され、ファイルサイズが最適化されているか?(画像最適化)
  • 短く、キーワードを含み、読みやすいURLになっているか?(URL構造)
  • 適切にインデックスされ、重複がないか?(ページインデックス)

9. ローカルSEOとビジネス情報

Googleは、地域に根ざしたビジネスのウェブサイトに対して、ローカルSEOを重視しています。
一貫した事業情報、適切なローカルキーワードの使用、ユーザーレビュー、地域特有のコンテンツなどが、Googleのローカル検索ランキングに影響を与えます。

  • すべてのプラットフォームでNAP情報(名称、住所、電話番号)が統一されているか?(NAP情報の一貫性)
  • Googleビジネスプロフィール掲載情報の鮮度は保たれているか(ローカルキーワード)
  • 地域に関連したキーワードが適切に使用されているか?(ローカルキーワード)
  • ローカルビジネスのレビューが適切に管理されているか?(ユーザーレビュー)
  • 地域に特化した有益な情報があるか?(地域コンテンツ)

10. アクセシビリティとインクルージョン

Googleは、すべてのユーザーがアクセスできるウェブサイトを高く評価します。
多言語対応や、障害を持つユーザーへの配慮なども、Googleの評価基準に含まれています。

  • 異なる言語や地域のユーザーに対応できているか?(多言語対応)
    様々な背景を持つユーザーにとって有用なコンテンツを提供しているか?(インクルーシブなコンテンツ)
  • 多様な視点や経験を反映したコンテンツになっているか?(多様性の反映)

SEO改善の重要な品質評価ガイドラインのチェックリスト

上記のチェックリストは、Googleが提供する品質評価ガイドラインに基づいたチェックリストです。

このチェックリストを活用することで、ウェブサイトがどの程度品質基準を満たしているかを判断できます。

このチェックリストを活用する方法

1.チェックをしてみましょう
このチェックリストを使用してウェブサイトを評価しましょう。

2.改善への取り組み
チェックできなかった項目を3つ選び、改善に取り組みましょう。

3.継続的な改善
定期的にこのチェックリストでサイトの評価をして、定期的に改善していきましょう。

社内でこれらすべての項目を網羅するのは難しいかもしれません。
しかし、検索エンジン流入を強化する上で、重要度の高い項目ばかりです。

弊社エスファクトリーでは、品質評価ガイドラインに基づいたコンサルティングに加え、現状の検索流入の評価・分析サービスも行っております。

ご予算や組織形態に応じたサービス提供が可能です。
ご興味ある方は、まずはお問い合せください。

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