GA4のuser_engagementイベントを使ってサイト分析をしてみよう:初心者向けサイト分析実践ガイド
GA4を開いて「user_engagement」イベントを見ても、何がわかるの?どう活用すればいいの?と悩んでいませんか?
- Tomoko
安心してください。この記事では、user_engagementイベントを使って直帰の原因を探る方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
user_engagementイベントと「直帰」の関係
新しいサイトに訪れた瞬間、なんらかの理由でサイトから離脱した経験はありませんか?ここでは1秒以内に離脱したことを直帰とよびます。
user_engagementとは ウェブページにフォーカスがある状態が1秒以上続くと自動的に記録されるGA4イベントです。
重要ポイント: 直帰した場合、page_viewイベントは発生しますが、user_engagementイベントは発生しません。
なぜ重要か: user_engagementイベントの欠如は、ユーザーがページ内容に興味を持たなかった可能性を示唆します。
GA4探索レポートの作成方法
[画像を挿入]
ディメンション: ページパス(ページのURL)を選択します。
指標: page_viewイベント数とuser_engagementイベント数を選択します。
このレポートで、どのページで直帰が多いのかを把握できます。
レポートの読み方と基本的な分析ポイント
エンゲージメント率の計算方法:
エンゲージメント率 = user_engagementイベント数 ÷ page_viewイベント数
直帰の可能性: エンゲージメント率が低いページは、直帰率が高い可能性があります。
ページごとの比較: 各ページのエンゲージメント率を比較し、問題のあるページを特定します。
具体的な分析例
Aページ(/marketing/enjou)の分析
page_view: 663, user_engagement: 440
エンゲージメント率: 66.4%
洞察: 3分の1のユーザーが直帰している可能性があります。なぜでしょうか?
Bページ(/marketing/creatematerials)の分析
page_view: 325, user_engagement: 210
エンゲージメント率: 64.6%
洞察: Aページと同様の傾向。コンテンツは魅力的ですが、改善の余地があります。
Cページ(トップページ /)の分析
page_view: 295, user_engagement: 130
エンゲージメント率: 44.1%
洞察: 半数以上のユーザーが直帰している可能性。大きな問題がありそうです。
直帰の原因と改善アクション
コンテンツのミスマッチ
原因:ユーザーの期待と実際のコンテンツが合っていない
改善:メタディスクリプションやタイトルタグの見直し
ページの読み込み速度
原因:ページの表示が遅く、ユーザーが待てずに離脱
改善:画像の最適化、不要なスクリプトの削除
モバイル対応の不備
原因:スマートフォンでの表示が崩れている
改善:レスポンシブデザインの適用、モバイルファーストの設計
明確なCTAの不足
原因:次のアクションが不明確
改善:目立つボタンの設置、関連コンテンツへの誘導強化
さらなる分析のアイデア
デバイスカテゴリ別の分析:モバイルとデスクトップでの直帰率の違いを確認
流入元別の分析:どの広告や参照元からの訪問者が直帰しやすいか
ページ滞在時間との組み合わせ:短時間での離脱が多いページを特定
まとめ
user_engagementイベントの分析は、単なる直帰率の把握を超えて、ユーザーの行動や興味を深く理解するための強力なツールです。この分析を通じて:
- 問題のあるページを特定し
- 直帰の原因を推測し
- 効果的な改善策を立案し
- 実施後の効果を測定する
というサイクルを回すことができます。
この継続的な改善プロセスは、ユーザー体験の向上だけでなく、最終的にはコンバージョン率(CV)の改善にもつながります。例えば:
- 直帰率の高いランディングページを改善することで、より多くのユーザーをファネルに導入
- ユーザーの興味に合わせたコンテンツ提供により、商品ページへの誘導を強化
- CTAの最適化によって、資料請求や問い合わせの増加を促進
user_engagementイベントの分析を起点に、データに基づいたサイト改善を行い、ビジネス目標の達成につなげていきましょう。
Tomoko user_engagementイベントの分析は、サイト改善の第一歩です。この分析をきっかけに、ユーザーの行動をより深く理解し、CVを高めていく。そんなデータドリブンな改善サイクルを、ぜひ皆さんも始めてみてください!私も一緒に頑張りましょう!
エスファクトリーのGA4関連サービスの紹介 エスファクトリーはウェブサイト分析を専門的に行っています。 本ページで紹介したuser_engagementイベントを使った分析から、CVの向上につながる具体的な改善施策の立案・実施まで、一貫してサポートしています。
GA4講座 弊社代表の井水大輔が講師を務めます。user_engagementイベントの活用はもちろん、CVの向上につながるGA4の高度な活用テクニックも学べます。
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