サイト分析 超入門:ウェブ解析士が教えるGoogleアナリティクスの基本と活用法
Contents
はじめに:サイト分析ってなに?なんのために必要?
こんにちは、ウェブ解析士の井水朋子です。
サイトを運営していると、「アクセス数を増やしたい」「もっと売上を伸ばしたい」といった悩みは尽きないものです。
でも、そのためには何をすればいいのか、どこから手をつければいいのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで活躍するのが、サイト分析です。
データに基づいてサイトを運用することは、サイト経由の売上アップにつなげるための第一歩となる、とても重要なプロセスです。
世界一使われているサイト分析ツール「Googleアナリティクス」とは?何がわかる?
サイト分析といえば、真っ先に登場するのがGoogleアナリティクス。
Googleが提供するツールで、データの取得から分析までワンストップでできる優秀なツールです。2020年に最新のバージョン「Googleアナリティクス4」がでました。通称、GA4(ジーエーフォー)と呼ばれています。
Google Analytics 4 7つの特徴
- 無料で利用可能: 基本機能は無料で利用でき、コストを抑えられます
- 豊富な機能: ユーザー属性、行動、流入元、コンバージョンなど多岐にわたるデータを分析できます
- 使いやすいインターフェース: 直感的で分かりやすい画面設計のため、初心者でも利用しやすいです
- Googleとの連携: Google広告と連携でき、マーケティング活動に役立てやすいです
- ユーザーコミュニティ: 利用者が多いため、情報収集やトラブルシューティングがしやすいです
- カスタマイズ性: 目的に応じてカスタムレポートやセグメントを作成できる柔軟性があります
- リアルタイム: リアルタイムでデータを確認でき、すぐに改善策を打ち出せます
Googleアナリティクスを使うと、たとえば以下のようなことがわかります
- 訪問者数 : サイトにどれくらいの人が訪れているのか
- ページ別表示回数 : ユーザーはどんなページを見ているのか
- トラフィック : ユーザーはどこからサイトに来ているのか
- イベント : ユーザーはサイト上でどんな行動をしているのか
- キーイベント(旧コンバージョン) : 問い合わせや購入などの目標達成はどの程度なのか
ここでは簡潔にするために5つにまとめましたが、実際には数多くのことがわかります。分析する際は、上記の情報や複数の情報を掛け合わせて分析することで、サイトの改善点が見えてきます。
Googleアナリティクスは、サイト運営者にとって欠かせないツールなのです。
サイト分析初心者はまずコレ!Googleアナリティクス基本レポート5選
Googleアナリティクス無料な上、とても便利なツールだとご理解いただけたでしょうか。しかしながら管理画面を開いた初心者の方はあまりに機能が豊富なため、「何を見ればいいのかわからない…」という声をよく聞きます。
そこで、ここからはウェブ解析士がサイト改善の現場でよく使う、特に重要な5つのGoogleアナリティクスレポートを紹介します。
レポート1:サイト訪問数の傾向を知る
サイトには、どれくらいの人が訪れていて、増加傾向ですか?減少傾向ですか?
「集客」>「概要」では、セッション数(訪問数)やユーザー数、ページビュー数の推移を確認しましょう。
(着目点)アクセス数が増えていますか?減っていますか?また、異常値(特に多い / 少ない)はありますか?
レポート2:どんなユーザーが訪れているかを知る
サイトに来ているユーザーはどんなユーザーでしょうか?どの市区町村が多い?
「ユーザー属性」>「概要」では、ユーザーの年齢や性別、興味関心、地域、言語などがわかります。
(着目点)想定した顧客像やペルソナとずれていませんか?
レポート3:ユーザーに読まれている人気コンテンツを知る
サイト内のページの中で、よく読まれているページはどれでしょうか?
「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」で、ページビュー数の多いページや滞在時間の長いページを見つけましょう。
(着目点)人気コンテンツの特徴を分析し、今後のコンテンツ作りに活かしていきましょう。
レポート4:ユーザーがサイトに訪れた流入元を知る
ユーザーはどこからサイトに流入していますか?どの流入元からのコンバージョン率が高いですか?
「集客」>「トラフィック獲得」から、検索エンジンやSNS、他サイトからの流入状況を確認できます。
(着目点)流入元ごとにユーザーの行動を分析し、集客方法を見直してみるのも良いでしょう。
レポート5:コンバージョンユーザーの傾向を知る
問い合わせや購入などのコンバージョンは増えていますか?減っていますか?
「エンゲージメント」>「イベント」から、コンバージョンしたユーザーの特徴を探りましょう。
(着目点)コンバージョンは増えている?減っている?コンバージョンユーザーの特徴は?
サイト分析を始めるなら、まずはこの5つのレポートから!
以上、5つのレポートを紹介しました。とてもベーシックなレポートですが、サイトの全体像を把握するのに役立つので、初めての方には是非チャレンジしていただきたいです。きっとサイトの現状を知り、改善のヒントを見つける第一歩になるはずです。
もしレポートの見方や分析の進め方がわからない…という方は、ぜひエスファクトリーにご相談ください。
ウェブ解析士として、みなさまのサイト分析をサポートいたします。
\5つの基本レポートをウェブ解析士と一緒にみてみませんか?/
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Googleアナリティクス以外のサイト分析ツールは?
世の中には実に多くのサイト分析ツールがあります。ここでは弊社がかなり高い頻度で使用している無料のサイト分析ツールを2つ紹介します。
オススメ! サイト分析ツール1:マイクロソフトクラリティ(ヒートマップツール)
マイクロソフト社のClarityは、ユーザーのクリックやスクロールの動きを可視化するヒートマップツールです。
ページのどの部分に注目が集まっているのか、どこまでスクロールしているのかが一目でわかります。
ページデザインの改善に役立つこと間違いなしのツールです。
オススメ! サイト分析ツール2:サーチコンソール(検索エンジン最適化ツール)
サーチコンソールは、Googleが提供する検索エンジン最適化(SEO)ツールです。
自社サイトがGoogleの検索結果でどのように表示されているのか、どんなキーワードで検索されているのかがわかります。
SEO対策に欠かせないツールと言えるでしょう。
Googleアナリティクスと併用することで、サイト分析の幅がぐっと広がります。
ぜひ活用してみてください。
サイト分析の活用シーン
サイト分析は、以下のようなシーンで活躍します。
- サイトアクセス状況の把握
- 改善点の発見
- サイト運用結果の効果検証
- 広告やキャンペーンなど施策の効果検証
サイトの現状を知り、打ち手を考え、その効果を確認する。
サイト運営のPDCAサイクルを回す上で、サイト分析は欠かせない存在です。
サイト分析の組織体制:社内でやる?外注する?
サイト分析を進めていく上で、どのような組織体制を整えるかは重要な問題です。
自社で分析チームを作る内製化と、外部の専門家に委託する外注化、それぞれにメリット・デメリットがあります。
サイト分析を社内で行うメリット・デメリット
サイト分析を社内で行うメリットは、自社や顧客、競合の状況をよく知るメンバーが分析を行えて、費用も抑えられること。
一方、デメリットは、分析スキルを持つ人材の確保と育成にコストがかかります。
定点観測のような分析は比較的内製化しやすいですが、データを使って課題を発見する、データ自体の正確さを検証する、少し複雑な分析を実装するなどの場合は外注する場合は経験者の雇い入れが望ましいでしょう。
サイト分析を外注するメリット・デメリット
外注化のメリットは、専門スキルを持つ人材をすぐに活用できることです。分析ノウハウの蓄積も外部に任せられます。
デメリットは、自社の状況理解が不十分になりがちなので、業者選定を慎重に行う必要があるでしょう。
しかし良いパートナー関係を築ければ、短期間でデータを活用したサイト運用・広告運用が実現できるでしょう。
まとめ:サイト分析は難しくない!まずはスモールスタートから
はじめにお伝えした5つのレポートを通じて次の質問に答えられます。
レポート1:サイト訪問数の傾向を知る
サイトには、どれくらいの人が訪れていて、増加傾向ですか?減少傾向ですか?
レポート2:どんなユーザーが訪れているかを知る
サイトに来ているユーザーはどんなユーザーでしょうか?どの市区町村が多い?
レポート3:ユーザーに読まれている人気コンテンツを知る
サイト内のページの中で、よく読まれているページはどれでしょうか?
レポート4:ユーザーがサイトに訪れた流入元を知る
ユーザーはどこからサイトに流入していますか?どの流入元からのコンバージョン率が高いですか?
レポート5:コンバージョンユーザーの傾向を知る
問い合わせや購入などのコンバージョンは増えていますか?減っていますか?
- Tomoko
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