広報担当がSNSの認定資格「SNSマネージャー養成講座」に合格。試験対策と良かったこと
- Fumi
今回は、企画・広報担当の私が「初級SNSマネージャー」資格に挑戦し、この資格の良いことやこれから受験を考えている方へのアドバイスなどをお伝えします!
今回の目次はこちらです。
ぜひ資格の活用や試験対策の参考にしてください。
Contents
SNSマネージャーとは
この資格は、一般社団法人 ウェブ解析士協会が開発した「SNSを活用してビジネスで成果をあげたいすべての方」へ向けた資格になり、3つのレベルに分かれています。
初級SNSマネージャー
資格の目的:企業のSNSを運用から危機管理まで包括的に管理できる人材の育成
下記の方を対象にした資格です。
- SNSをどのようにビジネスに活用して良いかわからない方
- SNSの概論を短期間で学びたい方
- 突然SNS担当になり何から手をつけて良いかわからない方
- SNSを運用しているが成果に繋がっているのか不安を抱えている方
- SNS運営における炎上が不安な方
- X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなど各メディアの特性がイマイチ理解できていない方
【申し込み後の流れ】 申し込み後、事前に公式テキスト(約410ページ)を読み込み、オンライン講座を受講します。受講後、10日以内にオンラインにて60分間の試験を受験します。 |
上級SNSマネージャー
資格の目的:実務で使えること
SNS概要・戦略プラン・実運用・危機管理ポリシー作成などの考え方を学び、実際に手を動かしていきながらスキルを身につけるトレーニングカリキュラムです。課題が中心の講座となり、すべての課題において一定水準以上の成果物であると認められた場合、「認定書」が発行されます。
チーフSNSマネージャー
使命:現状抱えている課題を払しょくし、各企業が課題に対して適切なSNS運用ができるような人材の排出を目的としており、それらの人材を育成すること
企業が自社をPRするために、発信媒体として欠かせないSNS。しかし実際の現場では、各SNSの基本機能や特徴が把握できず、実際に行いたい目的に対して活用しきれていなかったり、運用方法に課題や悩みを持つ企業担当者も多くいると思います。その背景を解決するべく、上記の使命を持つのがチーフSNSマネージャーです。
体験談:新人広報担当が「初級SNSマネージャー」にチャレンジ!
実はSNSが苦手!それでも私が受講しようと思った理由
私は数年前から企画・広報担当をしているのですが、正直にいうとSNSがとても苦手でした。
InstagramやFacebookなどは気づけば「見る専門」になっていたり、XやTikTokなどは登録はしてみるものの、使い方がよくわからず膨大な情報量に頭がフリーズ・・・新しいSNSや機能などが登場したり、仕様変更が繰り返されるたびに、どんどん取り残されている感も否めず・・・
そんな状況下でのスタートでした。
では、なぜ受講してみようと思ったのか。
それは、勧めてくれた上司から、「今SNSを使用しない企業や広報はないし、マーケティングを極めたいなら、SNSを極めることが一番の近道!」と教えてもらったからです。
「え?!マーケティングとSNSって結びつくんだ!」と、正直、目から鱗でした!
確かに、自社PRにSNSが必須なのはわかっていたつもりでしたが、マーケティングまでしっかり考えきれていなかったので、これができたら自社PRをもっと計画的にできるのではないかと気持ちが前向きになりました!
では、何が不安だったのか?
それは、SNS自体への理解が漠然としていて、媒体ごとに対してちゃんとした知識がないことでした。
だから、自分勝手な思い込みで、「面倒そうだな」「大変そうだな」「リーチとかフィードとかカタカナだらけでよくわからないな」「へたに炎上とかして迷惑かけたら嫌だな」「何が成果なのかわからないから失敗しそう」など、思いつく限りのデメリットを理由に遠ざけていたんです。
でも、この初級SNSマネージャー資格を受講する対象の方を改めてみたときに、「これ全部私のことだ・・・」と改めて認識し、企画・広報担当をしっかり務めていくためにも、初級SNSマネージャーの資格に挑戦しようと決意しました。
質疑応答がメイン!オンライン講座で得たこと
まず最初に取りかかるのが、事前の予習
申し込み後、410ページほどのテキストがPDFで送られてきます。
そして案内メールに「*できればすべてのSNSをインストールしてください」という旨があったのですが、使ったことのないSNSにちんぷんかんぷん!
苦心しながらもなんとかテキストを読み終え、オンライン講座の当日を迎えました。
あとで聞いたのですが、テキストをすべて読み終えてから受講される方は半数もいないのだとか(笑
*SNSに触れていない方はまず触ってみましょうという主旨で、インストールしていないと受講できないわけではありません。
あっという間の4時間のオンライン講座
オンライン講座は少人数制で、私が受講したときは4名でした。会社でSNSの運用担当をする方や、お客様から相談を受けてもっと勉強したいという方など、いろいろな動機で参加されていました。
オンライン講座がスタートすると、実際の試験と同様に演習問題に対して4つの選択肢があり、そこから正しいもの・正しくないものを選択して答えていきます。試験対策は本当に久しぶりだったので、日本語に惑わされそうになりながらも、順番に答えていきます。
オンライン講座のいいところは、間違えても良いところにあると思います。
いくらテキストを予習したとはいえ、覚えている範囲には限界があります。
私も間違えてしまったり、答えを選択できないこともありました。
そんなときは講師が解説してくれます。問題に対する解説だけではなく、実際に起こった事例や、問題のポイントとなる資料やデータ、その他プラスアルファとなる点などもわかりやすく教えてくれました。
正直、間違えた方がより詳しく解説を聞けるのでプラスになるかもしれませんね。
予習でインプットしたことを、アウトプットしていくのがオンライン講座になるため、わかっていないことはもちろん、知っているようでいまいちわかっていないことなども理解できていくと思います。
また、X、Instagram、Facebookの他に、TikTokやLinkedInなど最近流行りのSNSや、日本では知名度が低くても海外では多くの人に使用されているSNSについても学べます。他にも、企業アカウントのつくり方についてや、広告、実際に広告をはじめたときの管理画面の見方、炎上事例や対策、サポート方法なども学べるので、SNSの全体像を総学習できるのが大きなメリットだと思います。
人間は忘れる生き物。試験は早めに受けよう!
受験をして一番思ったのは、「試験は早めに受けた方がいい」ということです。
「試験はテキストの持ち込みOKだし、受講後10日以内に受験したらいいか」と悠長に構えていると、あっという間に最終日になります!
というのも、私自身、受験をしようと思った前日に諸事情により受験が難しくなり、なんだかんだと予定が重なり、受講後10日目に試験を受けることになってしまいました。
その間何度もテキストを読み返したり、受講の復習をすることになり、とても効率の悪い勉強法だったと思います。
また、テキストを読むことも大切ですが、一番は「実践」です!
私も可能な限り企業アカウントの管理画面を見てみたり、投稿などをしてみたりと、覚えたことを実践しました。
講師からも、可能であれば広告も500円など安い金額でいいので、テキストを見ながら実際にやってみるとわかりやすいですよとアドバイスがありました。いいねを増やしたり、投稿のリーチを増やすなど、そういった取組みであれば、自社にマイナスになることはないですし、安い金額でもファンが増えていくならプラスしかないので、この勉強法はベストです。
実際に手を動かして、体で覚えていくのが一番の近道ということですね。
試験は1時間、一本勝負!
オンライン試験のため、パソコンとWifi環境があればどこでも受験が可能です。試験を受けるのは一度だけであるため、1時間だけ集中できる環境を確保しましょう。
また、オンラインであるからこそ、Wifi環境には要注意です!
実は、試験中にネット環境にエラーが起こり、表示されなくなるといったトラブルがありました・・・これは、本当に焦りました・・・
他にも、わからない問題にはフラグをつける機能があるので、これをうまく使えば残り時間を確認しながらどんどん進めることができます。問題文と選択肢4点を読んで、選んでいく方式なので、問題文を読むのが遅くなってしまったり、テキストで調べるのに時間が経ち過ぎてしまったり、悩み過ぎて先に進めなくなったりなどあるかもしれません。
60分で50問の問題を解くので、1問当たりに使える時間は1.2分です。見直しなどの時間も考慮できるよう時間管理をしていくのが大切です。
実際の受験時の時間配分とやり方(私の場合)
参考までに、私が実際に受験でどのくらいの時間がかかったのか、どんなやり方をしたのかをお伝えします。
私は、試験を受ける前に、下記のルールを自分の中で設けました。
- 問題文を小さな声で読み上げて、問題の理解に目と耳で集中する(オンライン受験のメリット!)
- わからない問題はフラグをつけ、最大2分悩んだら次に進む
- 自信のない内容は、公式テキストの検索をかけておいて、他の選択肢を読み進める
- 残り2分になったら、全ての問題に解答が入力されているか確認する
結果、50問を解くのに45分かかりました。
自分としては、久しぶりの試験であり、かつ選択肢を選ぶ問題は苦手意識が強いので(国語のテストが学生の頃から苦手・・・)、ギリギリまでかかるかなと思っていたのですが、見直しに15分の時間があるのは、良いペースだと感じました。
次に、確実に正解だと思えない問題が8問ほどあり、テキストで確認したり、選択肢を読み直しながら、日本語に惑わされていないか何度も確認しました。
それでも、ターゲティングの問題や、知らない単語が出てきた問題は、2つまで選択肢を絞れても選ぶのが難しく、より可能性が高い方を吟味しました。
私自身、やるからには100点を目指していたので、事前の計画や試験のイメージはしっかり立てたつもりでした。
無事に合格!だからわかった良かったこと・悪かったこと
トラブルがありつつも、100点中92点で無事に合格できました!
(間違えた4問がどの問題だったのか、気になるところです・・・)
合格すると、認定証をダウンロードするか、メールで送られてきます。これで初級SNSマネージャー資格を無事にGETすることができました!
初級はもしかすると簡単?
初級SNSマネージャーの試験の難易度は、
- テキストの持ち込みOK
- 全ての問題が選択式(4択)
ということを考慮すると、比較的「やさしい」と思います。
また、普段SNSをしっかり使い込んでいる方であれば、ハードルが高くない分、「簡単すぎる・・・」と物足りなく思ってしまうかもしれませんね。
でも、忘れてはいけないのが、この試験はあくまで「初級」であるということ。
インプットが中心になるということは、SNSの基本の「き」をきちんと理解してくださいねというメッセージが込められているのだと思います。
私自身、この試験に合格してから、企画・広報担当として発信するSNSの使い方の取り組み方が変わりました。一番は、各SNSごとの機能をきちんと知ることができたからこそ、機能に応じた発信の仕方を考えるようになりましたし、より多くの人に見てもらうための最適な使い方を自然と考えるようになりました。
そういった点から、この資格は「SNSについてちゃんと理解して使えるよ」という証明になるのだと思います。
受験してわかった良かったこと
あくまで私の場合ですが、まとめると下記がいえると思います。
- 知ってること・曖昧なこと・知らなかったことが整理され、SNSの全体像が見えてきた!
- 企業担当として必要な各SNSの特徴や使い方がわかった。
- これらのSNSを自社の業態に併せて活用していくことの意義や、よりユーザーに寄り添った形で運用ができれば成果につながるかもしれないイメージが持てた。
- SNSの概要を知っているという証明になると同時に上位資格の足がかりになった。
- 日本だけでなく世界のSNSの利用状況を知ることで視野が広がった。
まずは企画・広報担当としてベースが作られたように感じ、自信につながりました。
受験して気がついた悪かったこと
悪かった点は特にないと思いますが、強いていうならばSNSを使い込んでいる人や詳しい人にとっては「簡単なこと」でしょうか?
初級は基本に忠実な内容だと思うので、次のステップアップを考えていくのが良いかもしれませんね。
今後のステップアップは?「合格して終了」にしないために
合格してから思うのは、今度どうステップアップしていくかだと思います。
まずは、実際に学んだことを生かすために、日々のSNS発信のクオリティを上げていきたいと思います。
それを踏まえた上で、次の壁が何かを考えたとき、私の場合は下記かなと想像しました。
- どうやって戦略プランを立てていくのか
- 現在の実運用に関する評価をどうやって行うのか
- さらに認知度を高めていくため、社内へどんな提案を進めていくのか
こ・・・これは・・・まさに上級SNSマネージャーでは?!
今後運用を行っていく上で、炎上対策やサポートなど、何かあったときにどう対応するか
が問われることも多いと思います。
他にも、広告やキャンペーン、インフルエンサーマーケティングなど、この講座で学ぶことができたので、より実践的に運用していくために、実運用のノウハウが必要になってくると思いました。
そんなわけで、習ったことをしっかり実践しながら、次のステップである上級SNSマネージャーにチャレンジしていきたいと思います!
★「SNSマネージャー養成講座」にご興味のある方はこちらもご覧ください。
・SNSのビジネス活用をしたいすべての方へ→初級SNSマネージャー養成講座&認定試験
・SNS実務を着実に一歩先へ進めるトレーニングカリキュラム→上級SNSマネージャー養成講座
- Fumi
自分が思っていた以上に、「広報」だけでなく「企画」の部分にも役立つ内容だったなと思います!
当サイトだけでなくSNSからの発信も、目的をもってがんばっていきます!
アクセスランキング
-
1
2020年11月2日アツギ社を発端にタイツ業界で起きた4社のX炎上事例
-
2
こんなスライド資料はNG!残念な資料を伝わる資料に変えるための11のポイント【実例付き】
-
3
GA4のイベントとは?主要イベント9個を初心者向けに解説
-
4
【2024年版】Googleの検索順位別クリック率~Google検索1位が全クリックの27.6%を占める~
-
5
Googleマップの情報が書き換わる原因と対処法
-
6
CVRとは?意味や計算方法、CVR最適化のポイントを詳しく解説
-
7
SNS運用のKPI設定完全ガイド【2024年版】
-
8
【GA4のカスタム設定】20%刻みでスクロール率を計測する
-
9
ファネル分析をGoogleアナリティクスで行いCVRを改善する方法
-
10
一度見たら忘れられないSUCCESsの法則